タイトル通りではあるんだけど、僕は謎にリゾットを食べたくなる時がある。チーズたっぷりのやつがいい。
でも、よくあるレシピはこうなっている。
- 米を炒めて、
- そこにコンソメ入れつつぐつぐつ炊いて、
- アルデンテがどうたら、
みたいな。
このレシピで作るリゾットが美味しいのは知ってる。そりゃそうだ。30分とかかかりっきりで作るんだし、コンソメで炊いてるんだし美味いだろう。
"リゾット作るの大変だけど、食べたいし作るか〜"
以前までは、こう思いながら作っていた。レシピがそうなら仕方ない、食べたいんだからやるしかない。
でも長らくこう思っていた。
- もっと手軽にリゾット作って食べたい
- もっと簡単に、でも美味しいリゾットのレシピってあるんじゃね?
そしてついにマスターした。以下、先日の僕のある日の平日お昼のご飯。チーズリゾット。調理時間、15分かからずくらいだった。トマトサラダ作成込みの時間。
もちろんうまい。だって落合シェフのレシピ参考にしてるから(Appendix プロの味が最速でつくれる! 落合式イタリアン)。
本を読んでいて、
"これこれ、こういうの知りたかった!"
"こういうノリで作りたかった!"
と思ったのを今でも覚えている。以下書籍から引用。
冷凍ご飯でも、市販のご飯パックでもいいよ。だし汁?いらない。水で作るんだ。少しの野菜とサルシッチャを炒めて、水を加えて煮ればおいしいスープになる。それをご飯に吸わせて、バターとチーズで仕上げる。お腹にもたまるし、ワインが欲しくなる味。
リゾットを作る時の考え方がここで言語化されていて、こういうこと知りたかった、と読んでいて思った。もちろんレストランで食べる時は冷凍ご飯やらは使うわけないんだけど、野菜とサルシッチャを炒めて水を入れ、そこからおいしいスープにすればリゾットができる、という話はとてもわかりやすかった。
手順が書かれているレシピだけを見ると、プロのこういう考え方をうかがい知ることはできない。レシピって、結果だけが手順として書かれているので、そこに至るまでの試行錯誤やレシピを作った人の考えや知恵は読み取れない。
慣れている料理だったりすると、レシピを見ればある程度そういった背景を読み取ることは可能だろう。僕もよく知っている料理とかジャンルであればなんとなくレシピを見てなぜそういうレシピになってるか、ということがわかることもある。まあそう作るよね、そういうレシピになるよね、と。
でも、僕はリゾットに関してはこの考え方までは理解できてなかった。だから、この本の著者である落合シェフの考えをこの文章を読むことで知れて、
"ああ、そうやって考えてこのリゾット作ってるんだ。だからそういうレシピなんだ。"
とちょっと感動した。"おいしいスープになる"という文章がまさにそうだった。ああ、そういう発想で作ってるのね、という気づきがあった。
- 美味しいスープで米を煮て、
- チーズやバターを入れて仕上げ
でリゾットはできる、という話だけではあるんだけど、意外にこういう本質に辿り着くことは、料理慣れてなかったり、知らないジャンルだったりするとさっぱり読み取れない。料理上手な人にとってはパッと見てわかることかもしれないが、僕はまだまだそこまで到達していない。
だから落合シェフのこの話は感動的だった。これでいつでもうまいリゾット作れる!、と確信した。
そんなわけでこの日も不意にリゾットを食べたくなったので作っていた。まずは玉ねぎを炒め、ソーセージを投入して炒める。この辺りの具材から旨みが出てる、ということになる。サルシッチャ(今回だとソーセーず)は特にそうだろう。
ご飯を加えて混ぜ、ちょっと塩で味付け、軽く炒め、
牛乳を入れる。ここは水でも良いが、たまたま牛乳があったので使った。
ご飯がふっくらしてきたら、チーズを投入。我が家はシュレッドチーズが常備されているので、それを利用。
サクッと一混ぜして出来上がり。
ちょっとしたことではあるけど、普段の日のお昼ご飯で食べたいものをサクッと食べられることって幸福度高い。僕にとって、食べたいもののリストにチーズリゾットがよくあったんだけど、落合シェフのレシピのおかげでサクッと食べられるようになった。嬉しい。
以上、チーズリゾットが自宅で手軽に食べられるようになってハッピーです、ていうお話しでした。終わり。