先日、高槻でノンタンとの撮影会があったので行ってきた(Appendix【9/8開催】ノンタンがやってくる!しゃしんさつえい会 のお知らせ - 大垣書店)。
↑ノンタンとパチリ、娘もご機嫌だった
我が家ではもちろんノンタンの本をよく読むんだが、撮影会の前の日に奥さんとノンタンが猫なのか、犬なのかで揉めた。
"いや、犬でしょ"
僕はこう主張した。でも、そういえばそれらしい根拠が見当たらなかった。猫と言われればたしかにそう見えるし、犬と言われればそう見える。
"ノンタンはノンタンか"
という結論で奥さんとの話は終わった。犬とか猫、というくくりがあるわけではなくて、ノンタンということで、世界観が作られてるんだろんな、という結論だ。
でもなんだか気になって調べてみた。そしたら犬なのか、猫なのか迷った理由に合点がいった。
ノンタンは最初「まっ白なこぎつね」でした。作者のキヨノサチコさんは「あかんべぎつね」という作品を描いて、出版社に見せてまわりました。やがて偕成社で出版が決まりましたが、編集長から、主人公はもっと子どもたちに身近な動物がいいのでは? とのアドバイスが。考えに考えてキヨノさんが思いついたのが「まっ白なこねこ」でした。
きつねから無理に猫にしたわけではなさそうだけど、以下を見てる限り、きつねに対する作者の思いがある様子。
キヨノさんは小さい頃に読んだ新美南吉の「手ぶくろを買いに」の中で「お母さん、おててがちんちんする」と言ったこぎつねが、とても印象に残っていました。ところが他の童話を読むと、きつねは悪者になっていることが多いのです。それでキヨノさんはお話を描くならかわいいきつねを主人公にしたいと、ずっと思っていたのでした。
編集長からの提案を受けて、猫にしたものの、もしかしてきつねっぽさは残してるのかな、と思った。この辺りが僕と奥さんでノンタンは犬なのか、猫なのかで揉めたことと関係してるのかな、と考えた。
考えすぎなようにも思ったけど、この話を読んでる限りなくはないような。なかなか興味深い。こういう裏話好き。
まさか新美南吉が関係しているとは思わなかった。小学三年生の頃、ごんぎつねの話しを読んだことをよく覚えている。手ぶくろを買いに、もよく読んだ。新美南吉記念館、というのが実は愛知県にあって、地元が近いこともあって連れて行ってもらったっけな。
以上、ノンタンは猫で、実ははじめはキツネをモチーフにしてたんだよ、という話でした。ちなみにうちの娘が一番好きなノンタンのお話はブランコのお話です。終わり。