masayuki5160's diary

滋賀県大津市に住むソフトウェアエンジニアの雑多ブログ

会話のテンポとその中身に脱帽━2035年の人間の条件

TL;DR

どうやったらそんな幅広い知識持つ人になるの?て思った。

人生2周目やっても僕には無理そう。

2035年の人間の条件を読んだ

 

話題になってたので読んだ。感想としては中身がどうこうより、どうやったらそんな幅広い知識持つようになるの、だった。

AIがあるから、知らないことを恥ずかしいと思う必要はない、ということをお二人は話している。それは納得できるんだけど、例えばこの二人の話に僕がその場にいたとして、このスピードで話の理解ができない。知識量の差というのは感じる。

知識の幅、というりよりは正確には興味や好奇心を持って生きてきた時間の積み重ねの先かなとは思う。やっぱり人生の早い時期に自分の興味や関心を大事に生きてきたかどうかの差は大きいと思ってる。知らない、わからないことはAIに聞けばわかる世界になってしまったから、それを駆使して早い時期から生きてきた人は、早々に大人よりも知識という面では優位に立つだろう。

本全体の感想は以上。学際領域をやっている方々というのは興味や関心の幅が広いのかな、と思った。

 

書籍内で特になるほどと思ったのはエピローグで暦本先生が述べた一文。

生成 A Iのおもな用途は質問への回答、各種の文書の生成や変換、あるいは絵や動画などの生成である。これが最終的にもキラーアプリなのか、これからの数十年でポンプから蒸気機関車のようなジャンプが起きるのかはよくわからない。

引用: 2035年の人間の条件(マガジンハウス新書)

炭鉱で水を汲む用途として作られたポンプとして使われた蒸気機関が、蒸気機関車の動力となるまで、数十年かかったことを例に挙げ、生成AIにおけるキラーアプリについての話をしている。

僕は生成AIについてはこのまま発展はしていくだろうが今の延長線でなにか性能アップしていくだけかなと考えていた。が、そう単純な話ではないかもしれない、と理解した。

たしかに、今の生成AIは質問への回答ということに対してはイノベーションではあるが、まだ蒸気機関車の例のようにさらなるイノベーションの可能性は秘めている。それがなんなのかはわからないけど。

まとめ

読みやすいように見えて、二人が話している行間を理解するのがなかなか難しい本だった。が、お二人の視点から今の社会がどう見えているのかということを見ることができ楽しめた。おわり。