masayuki5160's diary

ソフトウェアエンジニアの雑多ブログ

僕は勉強ができない?、と気づくまでとそこからの立ち直り

TL;DR

勉強ができない?と気づいてからの苦しさもそうだし、それからどう立ち直るか、というのも結構難しいよね。僕はまあまあ苦しんだ。

僕は勉強ができない?

先日面白い投稿をXで見かけた。

僕の場合は高校3年生くらいの頃に同じような経験をしたな、と思い出した。投稿主の、東大に入って初めて集団の中での自身の能力がイマイチなことに気づく、ということはなかなかすごいんだがまあそれは置いておこう。

 

僕が、実は自分が大してテストで良い点数が取れない人なんだな、と気づいたのは高校3年生の頃だった。僕が通っていた高校は進学校だったんだけど、僕はずっと部活動ばかりしていて、学内での成績は真ん中から下にいることがほとんどだった。

でも、いきたい大学には行けるだろうな、という謎の自信がずっとあった。今思えば本当に謎の自信。それに支えられて迎えた高校3年生、しばらくして受験勉強が本格的に始まったものの、やってもやっても成績は伸びず。そして流れで浪人をした。

浪人してからはまず始めに"勉強の仕方"を勉強した。それではじめて自分が色々と間違っていることに気づいた。それからは成績はどんどん伸びた。

それでも第1志望の大学には受からなかった。

もう20年も前のことだ。今振り返れば大した話でもないんだが、苦しいなー、という経験をした。

こういう受験勉強の中で刷り込まれた、

 

  • いっぱい暗記するのが正義
  • 早く計算するのが正義
  • 早く読めることが正義
  • いっぱいパターン認識できることが正義

 

という中で強い人が頭が良い、みたいな世界線から解き放たれるまで、それから3年ほどかかった(ちなみに、いわゆる詰め込み教育の否定はしない、むしろ一定必要だと思ってる)。それまではずっとあんまり頭良くないのか僕、みたいなことをどこかで引きずっていた。苦しい、というよりは自信持ちたいけど持てない感じに近いかな。

僕は勉強ができない?、からの立ち直り

そこから脱出できたのは、大学4年生で配属された研究室での経験がきっかけだった。その研究室で、先生方は僕を本当に快く受け入れてくれた。

 

"田中くんは何したいの?そうか、そういうことに興味があるんだね。じゃあそういう研究しようか。"

"田中くんは本よく読むね。本の虫なの?"

 

研究室の先生方は、僕が興味を持ってることや、研究室で本を山積みにして色々読み漁ってる姿を見て本当に嬉しそうにしてくれた。こういう世界があることを僕はこの時はじめて知った。

最初はなんでそんなに嬉しそうに話しかけてくるのか全くわからなかったんだよなほんとに。でも今ならわかる、研究室で学生が本を山積みにしてたらそりゃ嬉しいわ。

 

受験勉強が下手くそで、あんまり勉強ができないレッテルが貼られたことに苦しんでいたから、こういう世界があるのか、という気づきは衝撃的だった。

それからは毎日一番に研究室に行って、本を読んで先生たちと研究の話をすることが楽しみだった。変なやつと思うかもですがほんとにそう。なんなら当時付き合ってた彼女と会うことと、研究室で先生と話すことが同じくらい楽しかった。変なやつだ。

 

今の僕の大部分はこの頃に作られたと言っても過言ではない。この時、研究室で毎日楽しく過ごしていた時のノリそのままに今までやってきたら、気づいたら博士の学位まで取っていた。気づいたら、てのは言い過ぎだけど、あの頃の延長に学位があった、というのは本当にそう思っている。学部生時代の研究室の先生方には本当に感謝しても仕切れない。

勉強ができない?という苦しさ

Xの投稿に話を戻す。

受験勉強をしていくと、誰しもがどこかで自分が集団の中で劣っているグループに入ることはあると思う。それは気にしなくても良いことと気づく人もいるだろうが、そういうことってはじめはわからない。少なくとも僕はわからなかったし、その後しばらく苦しんだ。

Xの投稿主もしばらく苦しむだろうな、と思うとあれだが、うまく乗り越えてくれることを願う。

こうしたらいいよ、というアドバイスを書きたいと思ったけど、あんまり良い言葉が浮かばなかった。僕のケースはまた変わってるようにも思うし。まあ大学からは勉強っていうのが高校までと違うんだよ、ていうよくある話はできるけど、ちょっと投稿主へのアドバイスとしては多分違う気がした。

 

以上、Xの投稿を見て昔自分も同じような苦しさあったなと思って書きました。終わり。