RubyでつくるRuby ゼロから学びなおすプログラミング言語入門 新品価格 |
読みました、非常にいい本でした。
個人的に読むのをおすすめする人
特に以下のような方におすすめです。
- 今までインタプリタ等について学んだことがあるが途中(構文解析あたり)で挫折した人
- とりあえずプログラミングができるようになったけど、もうそろそろ一皮向けたいな、という人
- Rubyに興味のある人
インタプリタ等について学ぼうとする人は多くいると思います。 世に出てる言語処理系の本の大半は構文解析についてまず解説が始まると思うんですが、これがなかなか読み辛く、一冊読み終えずにドロップしているのではないでしょうか。かくいう僕もなんどもチャレンジしているものの、しっかり読み終えた本は少ないのが正直なところです。 一方で本書は非常に読みやすく今まで挫折した人にも激しくおすすめできます。
こんな本にもっと早く出会いたかった。
本書をおすすめする理由についてざらっと
おすすめできる理由を羅列するとこんなところ。
- Rubyコミッタの方が書いた本であり、言語処理系の書籍の中では出版が新しい
- イラスト付きで理解が進みやすい
- 構文解析について理解するのは大事だが、本書ではそこを最小限にとどめつつ、インタプリタの実装について全体像を伝えることに注力している
- ページ数が少なく、なんとか理解できる気がしてくるw(130ページほど)
- 全体的に文章が読みやすい(これは完全に主観、ですが、言語処理系の本はアカデミックな雰囲気のものも多く、それと比較すると非常に読みやすい)
- 本書のタイトル通り実装がC or C++でないからプログラム読みやすい
特にすごいと思ったのは、インタプリタの実装の全体をまず読者に伝えようとしているアプローチをとっている点です。構文解析の大切さを説きつつも筆者は下記のように本書の中で述べています。
この本の裏のテーマは、すでにRubyや他言語のプログラミングを知っている方に、「インタプリタの実装」というのはそんなに難しいものではない、ということを伝えることでした
こういうアプローチの言語処理系の本は多分初めてなんじゃないのかな、と思います。
というわけで以上です。Ruby使いもそうでない方も、ぜひ一度手にとってはどうでしょうか、では〜。