この記事ではタイトル通りアジャイルについて整理してみます。様々なシーンでアジャイルという言葉は聞くと思いますが改めてアジャイルとは何ですか?と聞いて答えてくれる方は意外に少ないように思います。せっかくですので僕なりに整理してみます。
アジャイルという言葉が使われるシーン
まずはどういうシーン、コンテキストで使われるのか洗い出してみます。
- 開発手法の一つとしてのアジャイル開発を指しているケース
- agile(素早い)という英語の意味を使っているケース
- よくわからずなんとなくアジャイルという言葉を使っているケース
3点目はおいておきましょう、がよくあるケースだと思います。
個人的には2点目もよく使われているように思います。なんとなく理解をしているだけでアジャイルというと早く開発ができるんでしょう???、という理解をしている方がよく使うように思います。そういう意味でそういった方々は本質的にはアジャイルという言葉を単に早く開発できる方法という理解でいるため、知っている風でアジャイルという言葉を使っているように思います。
さて、それでは本題の1点目の話をします。本来のアジャイルという話です。
アジャイルとは
さてアジャイルとはなんでしょう。これは書籍から引用します。
アジャイル開発とは、変化に迅速に対応することを目指した軽い開発手法の総称である。この用語自体は開発プロセスモデルの名称ではないが、プロセス上の特徴として、短期間に活動を繰り返しながら段階的に開発を進めていくこと、その繰返しの中でユーザとのやりとりを密に行う点などが指摘できる。ソフトウェアを取り巻く環境の変化は激しいため、重厚長大な開発計画を立てても、システム開発を行なっている間にそのシステムが陳腐化してしまう。アジャイル開発は、より軽量な開発を行いながら、変化に対応しつつ、その時のベストエフォートで使えるシステムを提供するという開発スタイルをとる。 出典:ソフトウェア工学
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さて、これで少しクリアになってきたでしょうか。
特に変化に迅速に対応することを目指した軽い開発手法である、というのがもっともわかりやすいでしょう。
もう少し掘り下げてみます、次は歴史的な観点からアジャイルについてみてみます。
アジャイル開発という言葉が広まったのはエクストリームプログラミングを提案したケント・ベックたちが2001年にアジャイルソフトウェア宣言という形で手法の主旨を明示したことがきっかけの一つです。
出典:https://agilemanifesto.org/iso/ja/manifesto.html
僕自身も当時の全ての状況を調べつくすことはできないのですが、おそらく当時はこういったアジャイル関連の話がそこかしこで議論されていたのでしょう。そのためこのアジャイルソフトウェア開発開発宣言もアジャイルという言葉が生まれるきっかけの一つだったのだろうと思います。
さて、最後にアジャイルとスクラムの関係性についてみてみます。それは下記図をみるのが一番わかりやすいでしょう。
出典:Agile Scrum Methodology: Complete Guide for Developers and Testers
図ではアジャイルを木で表し、スクラムを葉で表していますね。そしてアジャイルの木には他にも様々な葉がついています。
この図で表しているようにスクラムはアジャイルという開発手法の一つということになります。
まとめ
以上です。アジャイルについて把握することができましたでしょうか。
どなたかの参考になれば幸いです。