最近は一昔前(僕が学生の頃、20年前とかですかね)と比べるとプログラミングを学ぶ場が増えた。オンラインでほんとに良い教材が多いし、どれも質は高そう。それに初学者向けの書籍は日本ではとても良いものが多い。これも初学者がプログラミングを学ぶハードルを下げるのに一役買っている。
その一方で、ソフトウェアエンジニアリング(ソフトウェア工学)を学ぶことができる機会は意外に少ないと感じている。趣味でソフトウェア開発をすることから、仕事で製品(プロダクト)としてソフトウェア開発をするのであればソフトウェアエンジニアリングを学んでおいて損はない。
ソフトウェアエンジニアリングについて学ぶ機会は少ないと思っている。オンライン教材も、書籍も少ないな、という印象だ。書籍についてはいくらかそういった名を冠するものがあるものの、総じてアカデミックまたは難解なものが多い印象。
そんな中でこの書籍は以下の点で素晴らしいと思っている。
- ソフトウェアエンジニアリングのわかりにくい用語(横文字など)をできるだけ平易な日本語で説明してくれている
- プログラミングを学んでいる初学者またはこれから仕事でソフトウェア開発に携わる方がわかるような目線で話を展開してくれている
- 著者の方々はNTT関係の方々で、グループ内?で研修、教育を担当していた
そんなわけでこっそりはじめている僕のYoutubeチャンネルでもこの書籍を取り上げさせていただいて、この書籍を参照しながら色々とお話しさせていただいた。
この書籍は「ずっと受けたかった」シリーズのラインナップの一つ。個人的にこのシリーズは思い入れがある。僕が学生だった頃に以下2冊を教材として扱った講義を受けていたからだ。
増改訂版が出ているとはいえ、2011年に出版されたこの本。一部の中身は時代に合わせた読み替えが必要かなと思いつつ、この本を出した背景や思いを知ると、当時学生の僕としてはもっとしっかり講義受けておくべきだったなと反省。色々先生方が僕らのために考えていてくれたんだなーというのが時間を経ておっさんになってから気づく。先生方、すいません、今頑張ってるので許してください、というお気持ち。
そんなわけでこのずっと受けたかったソフトウェアエンジニアリングの授業についても僕のYoutubeチャンネルで取り上げさせてもらった。それに伴い改めて読み返していたのだがやはり素晴らしい書籍だなと感じた。その理由は概ねずっと受けたかったソフトウェアエンジニアリングの新人研修 第3版 エンジニアになったら押さえておきたい基礎知識 と同様。ソフトウェアエンジニアリングの話を非常にわかりやすい言葉と説明で記してくれていることにある。なかなかこういった書籍はない。動画の中でも説明させていただいたのでぜひご覧いただければ嬉しい。
以上、ずっと受けたかったソフトウェアエンジニアリングの新人研修 第3版 エンジニアになったら押さえておきたい基礎知識 はプログラミング初学者やこれから仕事でソフトウェア開発をする方にはお勧めできる本です。終わり。