“世界史を変えた数学”を読んで数学の歴史を学ぶ

“世界史を変えた数学”を読んで数学の歴史を学ぶ

図説 世界史を変えた数学:発見とブレイクスルーの歴史

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僕は社会人学生として週末は大学で授業を受け論文を書いたりしています。ソフトウェア工学関係の授業ももちろんですが数学関係(一般的なのかは不明ですが数理論理学について)、アルゴリズムについての授業もあります。そういった授業を受ける中で改めて数学に興味を持つようになり、この”世界史を変えた数学”も読みました。

 

歴史が好き、英語が好きということは結構気軽に多くの方がいうのに、数学が好き、と言うのははばかられるようなのはなぜなんでしょうか。小学生のころは僕も算数が好き、と言っていたように思いますがおそらく中学生頃から、数学が好き、というのは言いにくくなった印象があります。なんとなくの推察ですが数学が好きというからには数学のテストは毎回100点くらいでないと言ってはいけない、みたいな思い込みがあったように思います。他の方もそうかもしれませんね。

そういうこともあり、僕もしばらくは数学とは距離をとっていたのですが今改めて学んでいるとすごく面白いなと思うようになりました。面白いな、という方向性は研究したいな、ということではなく、道具としての数学について非常に面白いな、と思っているという視点です。

日本で小学校から高校、そしておそらく大学まで数学とつきあっているとひたすら個人の計算能力やテストで正確に時間内に問題を解く力を要求されます(大学からはより専門的な数学を学ぶようになっていくものの、それでもそういう印象を受けました)。これはこれで道具としての数学を扱うときには必要な力だと思っています。ただ、僕個人としてはどこかのタイミングで興味を失ってしまいました。おそらく作業ゲーに飽きたような感じだったのかもしれません。

数学は公式覚えれば大丈夫、ということを高校時代の友人が言っていたりしました。たしかにこれはそうなので大学受験の時には公式と問題のパターンをひたすら覚えて、作業ゲーとしての数学を繰り返し問題を解き続けることでクリアしていきました。

そのため、僕にとっての数学というのは上記のようなただの作業ゲーという印象でした。

 

でも今、社会人学生として改めて数学と向き合うことになり、ソフトウェアエンジニアとして数学がコンピュータサイエンスの中で非常に重要な要素であるというのを知った上で見てみると素直に面白いな、と思えます。

どうやってこんなの作ってきたんだよ、と思っています。すげーな昔の人たち、とw

どういう経緯でこの公式ができてきたのか、この公式作ったおじさんはどんな人なのか、どうやってここにたどり着いたのか、ということに興味を持ちはじめました。僕のような視点で数学に興味を持つ方もいるのではないでしょうか。そういう方にはこの”世界史を変えた数学”は最高の一冊です。

 

何かを学ぶとき、学んでいるときに意外に見落としがちなのがその対象の歴史を学ぶことだと思います。例えばある技術に興味があるときには以下のように学んでいくでしょう。

  • その技術の使い方を学ぶ
  • その技術を実際に使って何かを作ってみる
  • その技術に詳しい方に使い方を聞いてみる

他にもいくつもあるでしょう。ただ、よく見落としがちなのがその技術がどう発展してきたか、なぜそう発展したのか、ということを学ぶことです。意外、というか当たり前かもしれませんが、ある技術の本質を理解する時に一番役に立つのはその技術の歴史を学ぶことだったりします。今現在のアーキテクチャだけを理解しているのと、なぜそのアーキテクチャになったのか、を知っているのでは大きく違いますよね。

 

あまり書籍の紹介記事になっていないので、最後に一つ僕が”世界史を変えた数学”を読んで笑ってしまったことを紹介しておきます。

僕は確率関係の数学に少し苦手意識があり、実際に大学受験の際にも確率に関する問題はよく間違えていた覚えがあります。”世界史を変えた数学”の中に確率についての章があり読んでいたのですがこの確率について研究をはじめた方は数学者でもありギャンブラーだったとのことです。

これは勝手な思い込みだったな、と”世界史を変えた数学”を読みながら思っていたのですが数学を発展させてきた方々も必要があって発展させてきたわけで、ギャンブルで勝つために確率について研究を進める必要があったんだな、というのは非常に人間くさくて最高だ、と思いました。こういう話を知るとすごく自分から遠い存在だった数学が身近なものに感じられますね。

 

というわけで”世界史を変えた数学”は僕が今年読んだ本の中でもおすすめの書籍です。では。