社会人博士を始めてしばらく経ったので振り返り

本記事では2019年4月から社会人学生として修士課程に進み、そのまま2021年4月より博士課程に進んだ振り返りをしておきます。ちなみに以前の振り返り記事をまとめておきますのでもしお時間あればご覧ください。

社会人として博士課程に進む

博士課程に進むことはもともと2019年の時点で指導教員の先生とお話をしていました。ですので2019年からそのつもりで研究活動をしていました。それでも振り返ると博士課程に進めるほど実績を積めたことはいくつかの幸運があったからだと思っています。研究そのものは何度も方向性そのものから悩みましたし、仮に博士課程に行ったとして僕自身が博士論文となるほどの学位論文を仕上げることができるのか全くわかりませんでした。その点については指導教員の先生の熱心なご指導と様々な学会でご指導いただいたことが僕にとって大きかったと感じています。まだまだ研究者としてはひよっこすぎますがいくらか学会で発表をしてきたことで自信がついたことは確かです。博士課程に進むための試験において、実績リストを作成し研究計画を面接の場で話すのですがそれをなんとか乗り越えられたことはこの3年ほどの積み重ねがなければ難しかったです。博士課程の試験自体は確か2月か3月にあり、修士課程の卒業式ののちに2021年4月から無事に博士課程に在籍する社会人学生として研究を始めることになりました。この時、これまでの成果を鑑みて先生の推薦もあり学位取得は1年で目指すことを大学に申請しています。ですので2021年4月入学、2022年3月卒業予定、ということになります。もちろん必要な実績や単位などは変わりません。

指導教員の突然の訃報

ちょうどその頃、国際学会に出す論文ともう一つ国内の学会に出す論文を指導教員の先生と準備を進めていました。国際学会に出す論文については無事に提出ができ、次に国内学会に提出する論文の準備をしている頃からどうも先生のレスポンスが遅くなってきており何か嫌な予感がしていました。提出していた国際学会の論文のアクセプトのメールが届くと、先生からもお祝いメールが届き、これで学位取得に必要な実績が十分になった、と連絡を頂きました。ただ、それからしばらく先生から連絡がなく、いつもレスが早い先生が全く連絡がないというのは何か体調に問題があったのだろうと考えるようになっていました。それも非常に大きな問題なのだろうと。その感は的中し、大学側から先生の訃報の連絡をいただきました。これがたしかGWに入る前くらいだったと思います。それからは同じ研究科の先生方にサポートをいただき必要なことを一つ一つ対応していく日々でした。僕自身も、そして同じ研究室の学生も先生を慕っていたのでやはりショックは大きかったです。それぞれのペースでそういった状況と向き合いながら取り組んでいたと思います。僕自身もしばらくはショックで色々なことが手に付かない状況でした。それでも多くの研究室のメンバーは先生と準備をしてきた論文については他の先生のサポートをいただき提出をする作業をやり終えました。僕自身も複雑な思いがありましたが論文を提出しました。これが確かGW明けくらいのことだったかと思います。その同じ頃に国際学会での発表の対応も行いました。5月と6月は非常に忙しかったことを覚えています。

それからの研究活動と中間発表

それからしばらく、大学主催の先生のお別れ会や学会でも先生をしのぶ会が催されました。すごい先生に指導いただいていたんだなということを改めて感じる日々でした。この頃には僕自身も立ち直っており、指導いただいた先生に報いるためにもしっかりと学位を取得して卒業をしようと考えていました。それから徐々に中間発表の準備に取り掛かり、博士論文の目次案や草稿を作成することを始めていました。僕の場合はアジャイル開発(特に大規模アジャイル開発)とソフトウェアアーキテクチャが研究のテーマなのですが新しく指導いただく先生と研究内容について議論させていただき少しずつ形が見えるようになってきました。これが7月頃のことです。博士課程ですとほとんど講義はありませんので土日は研究の時間にあてられることはよかったです。また、この3年ほどの研究が振り返ると一つのテーマでしっかりと幹が通っており学位論文としてしっかりとまとめられるということを知りました。これはおそらく指導教員の先生は気づいていたのかもしれませんが僕は新しく指導いただく先生に教えていただくまでよくわかっていませんでした。考えてみると、こういった形で研究が一つの大きなテーマで一つ一つつながっていることは僕には偶然のことのように思えました。初めはアジャイル開発についての研究を進め論文発表までしていたのですが、その後にどんな研究をしていくべきか迷子になり、別の機械学習関連の研究を始めたりしました。そちらも研究会で発表したりするなどはしました。道にそれたりはしましたが最終的には元のアジャイル開発という分野に研究のテーマを戻すことができ、さらにもともとやりたかったソフトウェアアーキテクチャについての研究をすることができています。もう一度やってみて、と言われても同じように研究活動を進め、学位論文を書くところまでできるかわかりません。その時々、懸命に取り組んでいただけですがしっかりやってきてよかったと感じています。

9月末に中間発表がありました。その場でもちろん様々なご指摘をいただきましたが概ね問題なく対応ができました。ですのでこのまま予定通り学位論文を仕上げていき、来年3月に卒業できるだろうと考えています。

これから

10月になりました。いよいよ最後の仕上げで学位論文を作成していきます。時間はあるようでないので、日々少しずつ準備をして少しでも良い論文に仕上げていきます。それが亡くなった先生への恩返しだと思っています。そして学位を取った後、それをどう生かして社会で活躍していくか、そこもしっかり考えたいです。先生と最後にやりとりしたメールでもそのようにコメント頂いてました。

今、採択通知が来ましたね。
おめでとうございます。
学位の条件はこれで満たしてましたが、現在のテーマを掘り下げて、良い成果を現場に
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中間発表が終わり、一息ついたので諸々整理をしていたら、ドタバタで博士課程の振り返り記事を書いていないことに気づきこの記事をまとめました。残りの期間もしっかりと研究活動をしていきます。