masayuki5160's diary

滋賀県大津市に住むソフトウェアエンジニアの日常

"あと"で直すっていつやるの? ━ ソフトウェア工学チャンネル

日々の業務をする中でコード上のTODOコメント溜まり続けたバックログの中のチケット、GitHub上のIssueなど様々な"いつやるの?"というタスクがあると思います。今回はそういったタスクとどう向き合うかお話をしてみました。

なお、本記事はYoutubeチャンネル投稿内容(あとで直すっていつやるの)をもとに、Geminiに動画の内容をまとめてもらったことを記載しています。 

現場でよくある「後でやること」リスト

  • コード中のTODOコメント [00:49]: 「後で修正する」「後で実装する」といった意図で書かれるものの、そのまま放置されがち。
  • バックログの未着手チケット [00:55]: いわゆるタスクリストに「後でやろう」と登録されたまま、なかなか着手されないチケット。
  • GitHub Issue [01:27]: 開発メンバーを中心に、「これやらなきゃ」といった課題が登録されるものの、そのままになってしまうケース。

これらの「後でやること」リスト、うまく消化できているうちは良いのですが、多くの場合、溜まり続けるだけで結局直されずに終わってしまう [02:07] というのが現実ではないでしょうか。私自身も経験があるので、非常によく分かります。

なぜ「後で」はやってこないのか?その背景と問題点

「今はできないけど、タスクとしては残しておきたい」という意図で登録されたものが、そのまま放置されてしまう [02:24]。やるべきだとは思っていても、実際に行う機会がない [02:40] という状況に陥りがちです。チケットやIssueを作成した時点では「いつかできるだろう」と思っていても、なかなかそうならないのが現実です [02:48]。

このような状況が生まれる背景には、以下のような要因が考えられます。

  • 誰も管理していない [03:23]: 残されたタスクやIssueが野放しになっている。
  • 棚卸しされていない [03:28]: 古いタスクやIssueがそのまま残り続けている。
  • 「とりあえず登録しておけば安心」という心理 [03:34]: 対応すること自体が目的化してしまっている。
  • 重要なタスクが埋もれてしまう [04:09]: 結果として、本当に対応すべき課題が見過ごされてしまう。

これはプロジェクトマネジメントの領域の話にも見えますが、どのチームでも起こりうる、なかなか難しい課題です [04:23]。

どうすれば「後で」を終わらせられるのか?改善へのアプローチ

正直なところ、私も劇的な改善策を持っているわけではありません [04:43]。しかし、現状を変えるためにできることはいくつかあります。

  1. 時間を取って棚卸しをする [05:05]:

    • 溜まっているチケットやIssueを一つ一つ確認し、既に解決済みのもの、不要なものを整理 します [05:08]。
    • チームをリードする人が中心となって、集中的に棚卸しを行うのも有効です [05:29]。
    • チームメンバーで協力して行うのも良い方法です [05:52]。
  2. 思い切って捨てる [06:11]:

    • 長期間放置されているタスクリストは、現状必要とされていない と割り切って、すべて削除することも一つの選択肢です [06:16]。
    • 特に、大量のタスクが積み上がってしまっている場合に有効です [06:53]。
    • 「今できていない=重要なタスクではない」という考え方もできます [07:02]。
  3. (補足) ラベル付けやフィルタリングの運用 [07:17]:

    • タスクやIssueに優先度や対応状況などのラベル を付与することで、管理しやすくする方法も考えられます。
    • ただし、この運用ができていない、または効果が出ていない状況であれば、上記1または2のアプローチを検討するのが現実的かもしれません [07:24]。

まとめ:「後で」をなくすために、まず時間を取って見直そう

「後で直す」というタスクは、結局いつやるのか?という問いに対する答えは、「時間を作って、今すぐ見直す」 [08:08] か、「思い切って捨てる」 [08:14] というアプローチが良いでしょう。

ただし、このような状況が繰り返される場合は、日々の運用業務やプロダクトマネジメントに根本的な問題がある可能性も考慮する必要があります [08:23]。定期的な見直しや修正、フィルタリング、ラベル付けなどを日常的に行う [08:41] ことで、「後で」を生まない仕組み作りを目指しましょう。

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ソフトウェアエンジニアも体が資本。若い時と同じくらい、とまではなかなか難しいかもしれませんが、体力があれば考え続けることもできます。

というわけで個人的におすすめしている体調管理術についてご紹介している記事を置いておきます。向き不向きはあると思うのでご注意いただきたいですが、これからも楽しくソフトウェアを作ることをしていきたい方にはお勧めです。ご覧いただければ幸いです。

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