注意するべきか否か
最近こんなことがあった。
近くの商業施設の中にあるキッズスペースで、小学校3年生ほどの男の子と女の子が5名遊び回っていた。
そこのキッズスペースは年齢制限はないものの、身長120cmまでの子が利用可能、というルールが記載されている。身長120cmだと小学校1年生とかそれくらいまでに結果的になりそうなわけで、ルール上は小学校3年生ほどに見える身長120cmは超える子供が遊ぶようなスペースではない。実際に、普段そういった子供が遊んでいることはほとんどなく、未就学児がお父さんお母さんと一緒にゆったり遊んでいるスペースだ。
そんなスペースで、その子達は走り回り、寝転がってスマホを見たいしていた。友達と電話をしたりもしていた。
ちょうど僕は娘と一緒に本を読んでいたので、娘がその子たちとぶつからないように気をつけていた。ぶつからないといいけど、まあこの子達が遊びたいのもわかるし、そこまで色々注意もできないな、という気持ち。難しい。
また、こんなこともあった。
マンション内のキッズルームで、小学校低学年の子とその弟(おそらく年中とか年長くらい)が遊んでいた。狭いとは言わないが、少なくともボールを蹴って遊びまわるようなスペースではないのは一目瞭然なんだが、その子達は楽しそうにボールを蹴って遊び回っていた。お父さん、お母さんもすぐ近くにいる。
"ぶつからないといいけどな。まあ注意してくれるだろうからいいか。"
そんなことを思いながらキッズルームで遊び始めた(補足:僕と奥さんと娘はあとからキッズルームにやってきた)。
しかし嫌な予感は的中し、娘に1回、そして奥さんに1回、男の子たちが蹴ったボールが当たった。いろいろ考えたが、奥さんにボールが当たった2回目の時、
"もうちょっと注意してもらっていいですか?すいません。"
と僕は親御さんに向かって言った。向こうの奥さんは驚いたのか、困惑していたのかよくわからないが反応が薄かった。が、お父さんの方が、
"もう帰ろうか"
と言って、その家族はキッズルームを出て行った。
険悪な状況になったとかそういう雰囲気ではない。僕もだいぶ柔らかく言ったし、向こうのお父さんも何度か息子さんたちに気をつけるように注意をしてくれてはいた(息子さんたちの暴れっぷりと比べるとかなり控え目な言い方ではあるのだけれども)。
"男兄弟だから色々大変だよね"
僕の奥さんはその後でそう言った。そこは同感だった。だが、ちゃんと離れた場所で本を読んでいるとはいえ、共用の場で2歳の子がいる場でそういった振る舞いをされては物申したくはなるなーと。
子供向け施設での遊び方
幅広い年齢の子が同じスペースで遊ぶというのは難しい。キッズスペース、キッズルームに限らずの話ではあるが、前述のような悩ましい状況になるのはキッズスペース、キッズルームと名付けられた場所が多いだろう。有料の子供向け施設でもそうかな。
そういった施設でのことと言えば以前こんな記事を書いた。こどもっちパークの会員になった話。
この記事内で以下のように書いた。
もちろん、こどもっちパーク、というかこういった類の有料施設全般そうだが、注意することもある。うちの娘(2歳)のような未就学児を遊ばせる時は、大きいお兄ちゃんやお姉ちゃんとのトラブルがないようにする必要がある。実際に先日こどもっちパークに行った時にも、興奮して走ってきた小学校低学年の子供とうちの娘がぶつかりかけて、危うく怪我するところだった。まあこういうのは今後どうしても発生するからあれだけど、それにしても防げることは防ぎたい。この辺は親に責任があるわな。
まあでも、こどもっちパークの場合はどちらかというと小学校低学年の子達が何時間も遊ぶような作りにはなってないと思うので、そういう危険は少ないかなと思っている。実際にそういった大きいお兄ちゃんやお姉ちゃんは少ない。未就学児が全体としては多い印象だ。だから基本は安心して娘を走り回らせることができる。これがこどもっちパークで安心して娘を遊ばせることができる一番の理由かも。
子供が遊んでいる時に起きるトラブルというのは親に責任があるだろう。そこで難しいのが未就学児が遊んでいる場所に少し大きな小学校1年生や2年生以上の子が混ざってくるケースなのかなと思う。前述した話はまさにそういったケースかなと思うが、他の子供向け施設へ行ってもいつもヒヤヒヤするのはこのケースだ。
このケースにおいて難しいのは、相手方の親御さんも子供たちを遊ばせたいという気持ちがまずあるし、それは理解できるんだよな、という点。そりゃそう。
他方、施設はそれを管理しきれていない。親御さん同士でなんとかしてね、というスタンスであることが常。そりゃそうだ、それもわかるよ。
そんなわけでどうしてもヒヤヒヤする場面があるんだよな、と理解してる。すなわち、どうしようもないんだろうな、と。
だから、空気を読まない僕みたいなおっさんが、
"もうちょっと注意してもらっていいですか?すいません。"
と僕は親御さんに向かって言った。
と前述の通りそういった危ないシーンでは言うことになってしまう。優しそうな親御さんだったから驚いたろうな。僕みたいなロン毛で髭生やしたおっさんにそんなこと言われたら。
"怖い人いたね"
なんて言ってるかもしれない。昔は近所に一人はいた怖いおじさんが僕みたいな感じだろう、まあ仕方ない。
まとめ
僕が知る限り、
学校で先生は叱らない、
親も叱らない(家庭によるだろうが、昔より少なそう)、
という。正直に言うと、前述のマンション内のキッズルームでボールを蹴って遊び回っていた子達を見ていて僕は思いっきり叱りたかったくらいだった。が、それを我慢して、
"もうちょっと注意してもらっていいですか?すいません。"
と僕は親御さんに向かって言った。
という振る舞いをした。
"ボールを人にぶつけたんだから謝りなさい、それくらいできるだろう!"
ていうくらいの勢いでブチ切れたってよかったと思っている。ただ、そんな時代ではないと理解しているので、グッと堪えた。(ちなみに、お父さんの方はぶつけるたびに"すいません"と言ってくれてる。)
悩ましいなーと思う。近所にいる怖いおじさんはいらない時代なのだ。つまり、僕の方が時代にあってないということだ。だから、このブログに気持ちを吐き出して落ち着くことにする。終わり。