masayuki5160's diary

滋賀県大津市に住むソフトウェアエンジニアの雑多ブログ

僕も他人事ではないし、多くの男性も心当たりあるのでは?━男はなぜ孤独死するのか

TL;DR

友人、知人は大事にしよう、自戒を込めて。

他人事ではない人も多いはず

 

 

Xで話題になっていたので軽い気持ちで読み始めたんだが、まさに自分に向けて書かれてるような本だなと感じて読み込んでしまった。

本書の目的は、この基本的な真実を説明し、なぜ、そしてどのように男性が、最初からではなく次第に孤独な性になっていくのかを探ることにある。男性が年齢とともに孤独になる理由と、その経緯を示し、男性の孤独が深まった結果(場合によっては破滅的な結果)を導き出し、それに対する実現可能な解決策を提示していくことにある。

引用:男はなぜ孤独死するのか

人間はお互いを必要としている、ということが普遍の真理。この話についてもエピソードを交えて本書では説明があるが、本書に限らずそういった話はよく聞くだろう。

それでも男性は孤独を選んでいく。

不思議だ、といいつつ、僕もそういう傾向がないとは言えないから、わかる。

 

そして、それらがこういった結果になることもよく知られているだろう。

女性より男性の方が圧倒的に多い死因とは何だろうか。経済的・社会的な特権があることから、影響力は大きいがストレスの高い仕事によって引き起こされる心筋梗塞や脳梗塞、高価だが不健康な食品を好むことなど、富や権力の闇の側面と関係したものだろうか。  そうではない。それは自殺だ。

引用:男はなぜ孤独死するのか

本書のタイトルにもあるように孤独が本書のテーマになっている。その問題と解決策について、議論がされていく。

本書はしっかりとデータともに話が展開されていき、自己啓発本の類かと思って読み進めたら全く正反対の非常に科学的な本で驚いた。すごい。

 

色々と気付かされることが多かった本書だったが、特になるほどと思ったのはこちら。

男性は往々にして、幼少期の制度化された環境の中であたりまえに作り出せる友情から、成人期に獲得する、努力の結晶である友情への重要な移行に失敗している。その失敗は、自殺率、離婚率、そして友人の少なさに表れている。なぜ彼らが失敗するのか。それには、いくつか相互に関係したプロセスがある。

男たちは、小学3年生の幸せな頃のように、友人関係は常にわずかな努力で用意されると思い込んでいるようだ。

引用:男はなぜ孤独死するのか

これ、どう思います?僕はちょっと書かれているように友人関係があると思っている節があってグサっときた。

おっさんになってからは昔ほどこういう風に考えることはなくなったんだけど、若い頃はちょっと軽く考えてた。

 

一方で、女性はこういう考えはないようです。これは奥さんの様子を見ていても納得ではあるので、まあそうだなと。

「女の子は友情に努力が必要ないとは『決して』思わないわよ。女の子にとってはすべてが『努力なのよ』。いろいろな派閥について、誰がどうその派閥に属しているのか、誰が誰の友だちなのか、知っていなくちゃならないのよ」。

引用:男はなぜ孤独死するのか

こういうことを自然にしている女性たちはたしかに孤独にはならないわな。

 

本書を読んでいて、

 

"僕も孤独死する予備軍だなー"

 

とすごく感じた。

が、実はこの何年かで、仲良くしてくれる友人や知り合いの大切さは改めて感じていた。そういうことをもっと大切にしよう、とちょうど思い直していた。

孤独だから、とかそういうことがモチベーションではない。不思議と仲良くしたいなと思う友人や知り合いとは付き合いが続いているので、そういう方との付き合いは大切にしなきゃな、ありがたいな、と思っていたことがきっかけ、モチベーションだった。

ということは、僕は孤独死せずにすむのかしら。

まとめ

自己啓発系のゆるふわな本かなと舐めてたら、ガッツリ読み応えのある本だった。いろんな意味でよくこんな本かけるなと思った。読んでよかった。