Agileとは
- 2019.02.09
- アジャイル

本記事ではAgileについて順番にお話をしていきます。
Agileとは(言葉の意味)
agileという単語には、
- 機敏な
- 早い
という意味があります。近しい言葉にAgility(アジリティ)という言葉がありますこちらも同じように機敏なという意味を持ちます。AgileとAgilityは同じコンテキストの中でよく使われているように思います。例えば下記のようなイメージです。
It’s more-than-popular to talk about “Agility” in business lately. But what does “being Agile” really mean? And, if you’re not a software developer, what does it mean to “borrow concepts from Agile software development”?
(訳)最近はビジネスの場でアジリティについて話すことが増えてきている。しかし本当の意味で”アジャイルになる”とはどういう意味なのでしょう?そしてもしあなたがソフトウェアエンジニアでないなら、”アジャイルソフトウェア開発のコンセプトをかりる”とはどういう意味なのでしょう?
ビジネスの場でも外部環境の変化に対応するためにソフトウェア開発で使われるアジャイル開発手法に注目が集まっています。海外ではIT企業以外でもアジャイルの考えを組織全体に取り入れている事例は数多くあります。日本国内でもアジャイルの手法はビジネス書でも紹介されているほどです。例えば下記のような書籍がよく知られているでしょう。
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ダイヤモンドハーバードビジネスレビュー 2018年 7 月号 [雑誌] (アジャイル人事) 新品価格 |
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引用した文章はそういった背景もあり、という話になっています。コンテキストによっては単純に本来の意味であるAgileの意味を指しているのかソフトウェア開発におけるAgileという話まで含んでいるのかは変わってくるでしょう。
興味のある方はオランダの銀行であるINGでのAgileの導入事例の記事も参考になると思いますのでぜひ。
一部ですが日本語で翻訳してくれている記事もありますのでそちらも紹介しておきます。
参考:オランダの銀行INGの「アジャイル」な組織作りがとても面白い
Agileとは(ソフトウェア開発のコンテキストにおいて)
それではソフトウェア開発のコンテキストにおけるAgileとはなんでしょう。上述のようにコンテキストにおいてAgileとっても様々ありますがソフトウェア開発においてAgileといったケースはアジャイル開発のことを指していると考えて問題ないでしょう。以下は書籍から引用した内容です。
アジャイル開発とは、変化に迅速に対応することを目指した軽い開発手法の総称である。この用語自体は開発プロセスモデルの名称ではないが、プロセス上の特徴として、短期間に活動を繰り返しながら段階的に開発を進めていくこと、その繰返しの中でユーザとのやりとりを密に行う点などが指摘できる。ソフトウェアを取り巻く環境の変化は激しいため、重厚長大な開発計画を立てても、システム開発を行なっている間にそのシステムが陳腐化してしまう。アジャイル開発は、より軽量な開発を行いながら、変化に対応しつつ、その時のベストエフォートで使えるシステムを提供するという開発スタイルをとる。
出典:ソフトウェア工学
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さて、これで少しクリアになってきたでしょうか。
特に変化に迅速に対応することを目指した軽い開発手法である、というのがもっともわかりやすいでしょう。アジャイル自体は考え方、思想というような側面が大きく、具体的なアジャイルの思想をベースにしたフレームワークはいくつかあります。例えば以下の図に示すようにスクラムやカンバンなどがより具体的な方法としては挙げられます。
出典:Agile Scrum Methodology: Complete Guide for Developers and Testers
アジャイルという木の幹があり、木の葉としてスクラムやカンバンが表現されていますね。イラストの印象のようにアジャイルがベースにありその派生としてのフレームワークがいくつかあるという認識でいいかと思います。
アジャイルとは何かを把握するときに他の手法との関係性を把握しておくのも理解を深めると思いますのでおすすめです。
それでは本記事は以上です。コンテキストによって様々に使われるAgileという言葉は難しいですが理解の役に立てば嬉しく思います。アジャイルについては下記記事でもご紹介していますのでぜひご覧ください。
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