今回の転職活動を振り返る

はじめに

今回で4回目の転職をしたのですがそれを振り返りたいと思います。どうやって転職したのですか、とよく聞かれることもあるのでどなたかの参考になればと思いまとめていきます。ただ、はじめに記載しておきますが今回の転職活動はあまり一般的な流れではないのかもしれないなと思います。僕自身もこういった流れで転職するのは初めてでした。

ただ、振り返って思うのは今回のような流れで転職をする方が採用する企業側も採用される側もwin-winになりやすくいい結果につながるのでは、と思っています(後述していますが、時間はかかるもののお互いがマッチする状況になりやすい、という意味です)。まだ働き始めていないのでなんともいえませんが、今回の転職は僕にとって今までで一番良い流れで、なおかつ次の職場でも活躍できそうだ、と感じています。これはなかなか難しいことだと思いますし、こういう形で転職できたのは4回目の転職にして初めてのことです。

 

転職は精神的にも体力的にもなかなかハードです。僕がいるような業界はまだ人材の流動性がある方ですが、それでも日本においての転職はまだまだハードモードなのだろうと思っています(これは完全に僕の主観ですのでもう少し比較をする必要があるとは思います)。

本記事で実際にどうやってきたかをシェアすることでよりHappyに働きたい職場で働ける方が増えればと思いまとめます。

きっかけから選考へ応募するまで

今回の転職活動は前々から気になっていた企業の採用担当の方からビズリーチ経由で直接メッセージをもらったことがきっかけでした。たしか2019年3月頃だったと思います。興味はあったものの、まさか直接連絡をもらえるとは思ってなかったので驚いたことを覚えています。また、数年前には書類選考で落とされていたのもあって、この何年かで僕が積み上げてきたものがある程度評価されているようにも感じ、頑張ってきてよかったと感じました。

 

何度かやり取りをし、ミートアップに参加させて頂くことになりました。ただ、当時担当しているプロダクトで業務も忙しかったのですぐには転職する意向はないことを伝えました。住んでいた場所からはイベントに参加するのに新幹線で移動して行く必要があり時間もかかったのですが、ずっと気になっていた企業であったこともあり楽しみにしながら向かいました。イベント自体はその拠点で開発しているプロダクトや技術などの紹介をするセッションが大半だったと記憶しています。以前から聞いていたように多様性のある職場で改めて興味を持てました。スカウトを頂いた採用担当の方に拠点の方々をご紹介頂き色々とお話もさせて頂き、ここで働きたいなという思いが強くなりました。やはり直接お話できると違いますね。

 

とはいえ、当時の勤め先に何か不満があるわけでもなく、担当している案件は相変わらず忙しいこともありすぐに転職することはないなと思っていました。責任もある立場だったのでそちらでしっかり成果は出しておきたいと思っていました。担当の方にもそうお伝えしていました。それがGWの5月でした。早くて10月に入社できるかもしれないです、とお伝えしていましたが、本当にそうできるかは怪しいなと自分も伝えながら思っていました。

 

しばらくは業務も忙しく全く連絡を取ることはありませんでした。忘れていたわけではないのですが、僕自身も器用な方ではないので転職活動ばかりしていては本来成果を出すべきところで成果を出せず、本末転倒になることを防ぎたくてそうしていました。

それからしばらくして、再度採用担当の方からご連絡頂き、また別のイベントのご案内ももらいました。7月末にイベントがあるのでぜひまたご参加ください、とご案内頂き、ちょうど担当しているプロジェクトが少し区切りがつきそうだったので参加する事にしました。イベント当日は拠点の担当の方と前回よりじっくりお話をさせて頂き今どんな人材を探しているかについてもお聞きすることができました。色々と聞く限り、たしかに僕がしてきた経験やスキルセットとマッチしているように感じました(逆にいうと前回イベントに参加してお話を伺った時にはあまり欲しい人材に僕がマッチしているようには感じませんでした。こういうのはやはり状況は変わるのでタイミングの問題なのだろうと思います)。イベントに参加し、やっぱりここで働きたいな、と思いました。この環境で活躍したいな、と。採用担当の方には、変わらず興味はあることと、今はやはり忙しいのですぐすぐの転職は難しいが、年内に退職をして年明けから働くことを考える旨をお伝えしました。

選考の流れについてはそのあとのメールのやり取りの中でお聞きしました。結構選考は厳しいんだろうなと思い、コーディング試験などの準備を始めたのはこの後でした。これが8月だったと思います。

選考について

選考の準備を進めていたのですが、待たせすぎてもさすがによくないと思い、ある程度期間は切って準備をする事にしていました。準備をある程度して結果が悪かったら諦めようと思っていました。それはつまりスキルなり経験がただマッチしていないということですのでお互いにとってもその方がいいだろうと考えていたからです。そのため1ヶ月半ほど選考の準備をし選考にのぞみました。選考をはじめてもらったのは9月末だったと思います。

結果としては通過したのですが、準備をしていなかったら厳しかっただろうなと思っています。今まで転職活動でこんなに準備をしたことはなかったので自分でもなぜここまでやったか不思議だったのですが、単純にこの環境で働きたいという思いと僕自身にとってもその環境で働けることがソフトウェアエンジニアとして今後面白い仕事をしていく事に大きく繋がっていくだろうと感じていたからかと思います。また、準備をする中で学び直しもできたりとこの準備期間は気づきも多くやってよかったと思っています。今までは転職活動において選考に向けた諸々の準備をする事(ex. コーディング試験の準備など)について否定的だったのですが考えが変わったのはこの時です。なお、コーディング試験の準備については別記事にまとめていますので興味ある方は合わせてご覧ください。

ソフトウェアエンジニアの採用試験におけるコーディング試験の準備

面接についてはこれまでミートアップに参加しつつ拠点の方々となんどもお話ししてきたこともあってあまり緊張することもなくリラックスしてお話することができました。これもイベントに参加してお話してこなかったらもう少し緊張をしていたと思いますし、自分のことを伝える時間が少なくうまく評価してもらえなかったかもしれません。そういう意味でなんども足を運んでイベントで話を聞くことがよかったと思いました。

まとめ

さて、ざっと今回僕が内定をもらうまでの事を箇条書きしてみます。

  • ビズリーチ経由で以前から気になっていた企業の採用担当の方から直接メッセージをもらう
  • 企業が主催するミートアップ(ex. 勉強会)に2度参加
  • ミートアップでは社員の方と色々と話をする
  • 選考に向けた準備を時間を区切って実施(1ヶ月半ほど)
  • 採用担当の方から連絡をもらってから内定を頂くまでだいたい9ヶ月ほど
  • 他企業は選考を進めていない(内定をもらえなかったら以前の勤め先でそのまま働き続けるつもりだった)

振り返ってみてもこれだけ時間をかけ、足を運んで、現場の社員の方々と話をして、準備をして、ということをしたのははじめてでした。ただ、結果的にこれだけの時間をかけてよかったと思っています。もちろん前職との兼ね合いもあって必然だった、というのも要因としては大きいですが、それでもこういった形でお互いを知るプロセスをしっかりすることの大切さを学びました

ソフトウェアエンジニアの評価はやはり難しいと思っています。単純に試験や面接などの限られた時間ではかるのは限界があります(技術力については様々な視点があり、コーディング試験ではかれるものもありますがそれだけでは難しいこともあります。同様に現場のソフトウェアエンジニアと話をしてはかれるものもあるでしょうが、1時間など限られた面接時間でははかりきれないでしょう。より具体的にはその人がこれからどれくらい伸び代があるか、などがあると思います。ソフトウェアエンジニアは学び続ける姿勢があることが重要な評価ポイントだろうと思ってまして、それをはかるのは結構難しいだろうと思います。)。諸々のリソースは有限なのでその中で工夫をしつつ採用をしていくと思います(そこに組織の色が出てくるのかなと思います)が、その中で採用される立場としてできるのは今回僕がしてきたように企業側との接点を増やし、自分を知ってもらう時間を増やしていくことだと思います。リファラル採用はその意味でこの自分を知ってもらう時間をショートカットしつつ、一緒に働いた人というフィルターがされているためマッチングの精度がいいのでしょう。また、ある程度名の知れた企業での業務経験などは自分の実績を示す方法でもあるため、これも同様に自分の実績を通して自分を知ってもらう手段の一つですね。

 

さて、本記事は以上になります。4回転職をしてきていますがそれでも転職は大変だと思っています。大変ではありますが自分がしたいことや達成したいことを実現する手段として活用すべきと思っています。本記事が転職を考えている方の参考になれば幸いです。