Webエンジニアとエンジニア向け資格

Webエンジニアとエンジニア向け資格

この記事ではWebエンジニアと数あるエンジニア向けの資格についてまとめます。そもそも資格は必要なのか、必要ならばどんな資格がいいのか、についてまとめます。

本記事の内容

本記事では以下について取り上げます。

  • Webエンジニアに資格は必要なのか?
  • 資格の紹介
  • 僕の持っている資格とその効果

 

Webエンジニアに資格は必要なのか?

まずは大事なポイントですね。僕の結論から先にお話しすると資格はなくても問題はない、です。業務を進める上で特に資格のあるなしで問題になることはありません

ただし、例えば未経験からWebエンジニアになる際や転職をするときには資格というのは大いに役立つでしょう。なぜなら資格はあなたがどれくらい技術を持っているかについてわかりやすく示すことができるラベルであるからです。

僕自身は資格をいくつか持っています。そのほとんどは社会人1年目の時の研修時に取得したものでそれ以降は積極的に資格取得してはいません(TOEICと認定スクラムマスターの資格だけはとりました)。これらの資格は僕が転職する際には参考情報として役に立っているでしょう。

そしてもう一つ僕は資格に関することでお話ししたいことがあります。それは資格勉強、資格取得用の書籍を利用して効率よく学ぶことです。

前述しましたように僕は資格取得を積極的にはお勧めしません。が、何らかの新しい技術などを学ぶ際にちょうどその分野とマッチした資格が存在するのであればその資格取得に関する書籍をぜひ利用すべきです。

なぜなら、概してそういった資格は満遍なく該当する分野を体系立てて学べるよう整理されているからです。これほど効率がいいことはありません。

例えば基本情報技術者試験がいい例です。基本情報技術者試験は情報技術に関する基本的なことを体系立てて学ぶことができる非常に素晴らしい資格です。特に業界未経験、情報技術について学んだことがなくエンジニアとして仕事を始めようとする方にはオススメの資格です。

ここまで僕の私見を述べてきましたが他の方、企業がどう考えているかデータでもみてみましょう。

 

出典:IT人材白書2017

 

こちらは情報処理技術者試験の利用企業の状況です。2015年と2016年の比較ですが利用している企業が増えていることがわかります。情報処理技術者試験だけの利用状況ではありますが資格に注目していることがわかります。

 

出典:IT人材白書2017

こちらもIT人材白書からの引用です。情報処理技術者試験を利用する理由についてのデータですがIT人材の育成に利用していることがわかります。また、IT人材白書ではこれらの調査結果から以下のように見解を述べています。

 

調査結果から、IT技術の進展による社会変化を認識しているユーザー企業ほとど情報処理技術者試験の活用の割合が高く、また、情報処理技術者試験の活用で得られる広範な知識の重要性が、ユーザー企業でも理解されつつあるといえる。

出典:IT人材白書2017

 

これらをみても多くの方が資格に注目していることがわかります。そして目的としては人材育成であるということですね。

さて、この章の内容についてまとめますと以下のようになります。

  • 資格はなくても問題はない
  • 業界未経験からの就職または転職時には端的に技術力を示すラベルとして利用できるので有利
  • 資格は取らなくてもいいが、効率良く学ぶツールとしての資格受験はオススメ
  • 多くの企業も人材育成を目的として資格を活用している

資格の紹介

さてここからはいくつか資格を紹介していきたいと思います。エンジニア向けの資格は数多くあり全てをお話しすることはできませんが比較的よく知られている資格を取り上げて紹介したいと思います。

基本情報技術者試験

情報技術を扱うエンジニア全般に必要とされる知識を広く浅く扱っている試験になります。新卒の子が子の資格を持っていると、基本はだいたい大丈夫そうかな、という判断をする方も多いです。

それくらいこの資格は多くのエンジニアに知られており基礎知識の有無を判断する資格となっています。そのため以下のような方にはお勧めできる資格だと思います。

  • 現在大学生でこれから就職活動をしていく方
  • 業界未経験でエンジニアとして就職を希望している方
  • すでにエンジニアの仕事をしているが基礎をしっかりかためたい方

LPIC

LPICLinux技術者認定試験として多くのWebエンジニアに知られています。レベルが13まであり、レベルが上がるごとに難易度というよりは出題範囲が深く、実務よりになっていく印象です。レベル1の資格を持っているとLinuxの操作は問題なくできそうだな、という判断軸になります。そのためもし興味があればレベル1を取得しておくといいでしょう。

特に転職の時などにはいいアピールになると思います(ただしレベル2以上でないと驚かれることはないでしょう、レベル1だと前述の通り最低限の技術はありそう、という判断しかされません)。以下のような方にはおすすめな資格となります。

  • 転職をする予定でLinux関連の技術力をアピールしたい
  • Linux関連の知識、技術の理解を深めたい

さて、話が変わりますが実はこのLPICについては少し前から資格の運営団体の方でゴタゴタしており運営団体が変わっているという経緯があります。その関係で日本独自の新たなLinux関連資格としてLinucという資格が誕生しました(詳細は割愛します)。

色々な意見があると思いますが僕個人の意見としてはLPICは世界中で利用されている国際資格であることもあり特に理由がなければLPICを受験するのがいいでしょう。それに今のところLPICの資格は日本のエンジニアの間でLinuxの技術力を判断する材料になっていますし多くのエンジニアに知られている資格です

これからどうなるかは不明ですが、Linucがもう少し知られるようになってからそちらを受験することを検討するのがいいのではないでしょうか。特に転職などでアピールするのであればなおさらLPICでいいでしょう。

ネットワークスペシャリスト試験データベーススペシャリスト試験

こちらはまとめて紹介します。ともに国家資格でありよく知られています。それぞれネットワーク、データベースと分野に特化している資格ですが基本情報技術者試験よりも上位の資格でけっこう難しい、というのが多くのエンジニアの間での理解です。

そのためこれらの資格を持っていると驚かれることもあるでしょう。以下のような方におすすめします。

  • 今までネットワークまたはデータベース技術に携わっておりその技術をアピールしたい
  • ネットワークまたはデータベース技術についてより深く理解を深めたい

時折、初学者の方でこういった資格を取ろうとする方もいますがそこまで急ぐ必要はないかと思います。これらの資格はいくらか業務経験を積み、必要だと感じたタイミングで取得するなどをしたほうがいいでしょう。

ちなみにネットワークスペシャリスト、データベーススペシャリストを含む国家資格の応募者数、合格率についての情報は以下のようになります。それぞれ上位資格ということもあってネットワークスペシャリスト、データベーススペシャリストの合格率は2割以下なことがわかりますね。

 

出典:IT人材白書2017

AWS認定試験

こちらはAWS認定のAWSを利用する能力をテストする資格です。AWSを業務で利用する企業は増え続けており、そういった企業で働く方にとってはちょうどいい資格となるでしょう。こちらの資格は以下のような方にお勧めします。

  • 業務でAWSを利用することがあり資格を取る必要性がある方
  • AWSの技術に興味がある方、知識を深めたい方

以下は取得したい資格ランキングです。このランキングでAWS認定資格は一番人気のある資格になっています。それだけ業界の中でAWSが注目されているということになるでしょう。

 

最も多かったのは「AWS認定各種」で、1004人の回答者のうち285人が取得したいと回答。回答率は28.4%で、回答者の4人に1人以上が取りたい資格と考えている。

出典:人気沸騰のIT資格、取得したい資格ランキング

ベンダー資格(マイクロソフト社、シスコシステムズ社など)

ベンダー資格ということでまとめましたが、代表格がマイクロソフト、シスコシステムズ社などが提供する資格でしょう。資格自体も複数あり複雑なため資格の詳細は割愛しますが、まず大切なことは資格試験の受講料金が高いこと。値段は様々ですが概ね10万円~ということもあり、非常に高価です。そのため以下のような方にお勧めします。

  • 業務で該当する技術を使うことがわかっている方
  • 転職したい企業で該当する技術を利用することがわかっておりアピールのため取りたいケース

ベンダー資格は高価ではありますが試験内容も業務に直結する内容ばかりなため非常に役立ちます。すでに失効済み(ベンダー資格は有効期間があるものがあります)ですが僕自身はマイクロソフト、シスコシステムズ社が提供するベンダー資格を持っていました。広く知られていることもあり非常に説得力のある資格であることは間違いありません。

プログラミング言語系の資格

JavaCRubyなどいくつかの言語で資格があります。僕自身はPHP技術者試験の初級を取得しています。が、業界によるのかもしれませんがWebエンジニアの場合はあまりこういった資格をとっている方はいないように思います。

それよりは実際に作ったサービスを公開して技術力をアピールしたり、最近だと競技プログラミングでの成績を見せる、またはGitHubでの活動状況を見せるなどした方がプログラミングの技術力のアピールにもなる気がします。

もちろん知識を得る、整理するために受験することには大いに意味があるとは思いますが優先度は低くていいのではないかと僕は考えています。

僕の持っている資格とその効果

さて、資格についてお話ししてきましたが僕自身が持っている資格についてお話しして終わりにしたいと思います。僕自身は以下のような資格を持っています。

 

  • ITパスポート
  • CCNA(失効済み)
  • LIPC レベル1
  • マイクロソフトサーバーに関する資格(名称忘れました。。)
  • PHP技術者認定 初級
  • Scrum, Inc認定スクラムマスター
  • TOEIC 780

 

前述してきた通り、業務で直接役に立ったという資格はCCNAくらいで他は転職するときなどに参考にされた程度でしょう。しかし僕自身にとってはそれぞれ自分のスキルアップに繋がっていましたのでちょうどよかったと思っています。資格を取ることを目的にせず、技術力アップのために取得してきた、という感じです。

下記はJavaのコミュニティで有名なきしださん( @kis )の記事です、同じように述べていますね。

 

プログラムが組めるようになるには、知識・トレーニング・実践の3つが大切です。そこで、ぼくは次の3つをおすすめしています。

  • 応用情報技術者試験(以下、応用情報)の範囲を勉強する
  • プログラミングコンテストの過去問を解く
  • アプリケーションを作る

応用情報を勧めるのは、必要な分野がよくまとめられているからです。テクノロジー系、マネジメント系、ストラテジ系と3つに分かれていますが、ここで必要なのはテクノロジー系の範囲です。

また、目的は「資格を取ること」ではなく、「内容を理解すること」です。資格はある程度の目安になりますが、試験を通るだけなら問題の解答方法だけ分かれば十分です。ここではプログラミングの力をつけたいわけなので、内容を理解するために勉強する必要があります。

そうすると、それぞれの分野についての解説書も必要になりますし、全ての範囲を勉強するには結構な時間がかかります。けれど、焦る必要はありません。受験と違って、プログラミングの勉強にはタイムリミットはありません。

出典:プログラミングが、いつまでも楽しくあるように ─ 長いフリーランスを経て就職した今、思うこと

 

繰り返しますがWebエンジニアに資格は必ずしも必要ということはありません。しかし業務を進める上で必要な知識を得るための手段として資格を取るということは効率もよくお勧めの方法です。ぜひうまく資格を取るプロセスも利用し技術力アップにつなげるのがいいでしょう。それでは以上です。